傾聴
『傾聴』とは
熱心に耳を傾けて話を聞く事。
ざっくり言うと、こういう事らしいですが、最近の自分の出来事から本当に大切な事だと思います。
今年に入って、特にそう思った経験をしました。
会社で、ある男の子がいました。(Y君)
Y君はみんなより若いですが、仕事にかける情熱が強すぎる為にどこか空回りしていて、会社で問題が起きると部署関係なく解決したがり、自分の考えをあれこれ提案してきます。最初は有り難く提案を参考にしていましたが、提案が的外れの場合も多々あり、正直、Y君が面倒な人と化していました。
Y君と他の社員との衝突は多々発生していて、私とも衝突がありました。
この衝突の時に私はY君に思っていた事をすべて、ぶつけてしまいました。
その後に、彼はとても悲しい顔をしていて、うっすらと涙を浮かべていました。
『ハッ』っとしました。
胸がぎゅっっと締め付けられました。
人を傷つけた……
Y君の本当に言いたかった事は何だったのだろう…
私は傷つけてしまったY君の心を労りたい一心でY君の本心をしっかりと、真剣に耳を傾けて話を聞きました。
Y君は汗をポロポロとかきながら、早口で身ぶり手振りを交えながら一生懸命話をしていました。
そう、彼は、みんなの邪魔をしたいのではなく彼なりに真剣に会社内のトラブルを改善したい、話を聞いて欲しいだけだったのです。
彼に対して、『面倒な人…』という先入観が出来てしまっていたので、私は彼の話を聴けていなかったのです。
その一件以来、彼は何かあるとよく私に相談してくるようになりました。
彼の話をよく聴いていると、『面倒な人』という印象は全くありません。
その体験からたまに耳にしていた、
『傾聴』の大切さを身を持って体験させられた出来事でした。
最近、私の家族内で大きな揉め事が発生しました。
皆、それぞれに考えと意見があり対立します。
私は中立な立場で一人一人の声に耳に傾け、話を聴きます。
皆の言う事が自然と理解出来ます。
誰かの肩を持つという気持ちが起きないので、余計に話がこじれる事も回避できているような気がします。
不思議と怒りも発生しません。
『その人は何を言いたいのか』
自分にしっかりと聞く気持ちさえあれば、人の心は伝わりますね。
先入観や邪気を持たず、『無』の状態で。
これから自分にとって『傾聴』とは人生を上手く乗り切る為の財産になりそうです。